Google認定教育者試験Lv1&Lv2受験合格体験記

授業デザイン

実は私、Google認定教育者レベル1&レベル2を持っています。

これが認定バッジです。こんなおばさんになってももらえるとは、素直にうれしいです。

今回はどうしてこれを受けることにしたのか、どうやって勉強したか、なぜ合格できたのかを綴っていきます。どういう問題が出たかについては、守秘義務がありますので、もちろんカットです。

認定試験受験の理由

 まずはきっかけ。

 このコロナ禍によって突然休校に入り、GoogleClassroomを使用してのオンライン授業を求められることになりました。当然、慣れていません。手当たり次第に勉強し、いろんなオンライン講習会に参加しました。 

 そんな中でも、ICTを駆使して国語科の授業にイノベーションを起こしておられる野中潤先生に猛烈にお願いして、私が主催するICT✕国語科教育の交流会講師をしていただくことになりました。

 それ以前、野中先生とはオンラインで交流があり、リアルでも研究会へ追っかけをして参加をしてお知り合いになり、edcampHIROSHIMAにまできてくださって、さらに交流が深まり、あれこれと教え導いてくださっておりました。
 非常にフットワークの軽い、親しみやすい雰囲気、周囲への影響力のある洞察力に満ちたコメントなどなど、素晴らしい先生です。

 その先生がGoogle for Education認定イノベーターという資格を持っておられ、素直に「かっこいい~」と思ってあこがれたというのがきっかけです。 

 また2019年10月にGEG Hiroshima Cityで開催された、Googleの講習会に参加した際、マンツーマンで指導してくださった先生のスマートな御指導、取り仕切っていた先生のソフトな語り口、そして熱心で思いあふれるリーダーの先生のエネルギーに触れ、大変に心満ち足りる思いがしました。

こんな人たちと一緒に勉強できたら良いなあ~、私の同年代でこんなにICTに熱心な人は見当たらないしなあ~と思っていました。 

 そしてGoogleClassroomをいろいろ活用していくうちに、教育現場での色々な可能性を感じ、次第に資格を取ってみたいと思うようになりました。野中先生にメールをして、勉強のコツなどを簡単に教えてもらいました。

勉強方法

まずはこちらのGoogleのTeacher Centerで概要を知りました。ここは色々と目を通しておく必要があります。 要するにオンライントレーニングサイトですね。

Teacher Center

教育者レベル1の基礎トレーニング

ユニットが13あります。いろいろと読んでいきますが、頭を抱えたのは、英語をそのままAIかなんかで日本語に翻訳しているため、非常にわかりにくい日本語になっていて、全く頭に入ってこないことです(汗。

 余り真剣に考えず、ざっくり読むことをおすすめします。ただ、新しく見かける言葉の意味とかは調べながら読みました。

 私はあまりにこの文章の意味がわからないので、iPadでスクリーンショットを取り、ApplePencilで書き込みしたり、マーカーを塗ったりして、意味を理解しました。

 すべてでそれをやったわけではなく、理解できにくいところだけやりました。だいたいわかるところは読み飛ばしました。今思えば、こんなにまめにしなくても、良かったと思います。教育者として常識的な考えがあれば判断できると思います。たとえば、個別最適化、PBL(問題解決学習)、ICTのメリットなどなど、最近の教育改革に則った考え方が求められるので、そっちでの勉強の方が役に立ったように感じました。

 ただ、ちょっと丁寧に勉強したので、レベル2にすぐ対応できたのかもしれないと思いました。また、いろいろな気づきを得て、翻訳の変な日本語ながら、勉強になりました。

ユニットレビューは大切

そして、各ユニットにはレッスンチェックが項目ごとにもうけられており、そのテストを受けて到達度を確認します。このレッスンチェックで間違えたら、どうして間違えたのか調べたりしました。

 ユニットのおわりにはユニットレビューもあります。そこでも間違えたら、なぜ間違えたかを考えて、調べて、納得するようにしました。

 問題を丸覚えする必要はありません。どうして間違えたかを確認することで、正誤問題とか、並べ替えとかにも対応できたと思います。 

 わからないことはその都度調べてiPadに取り込み、ApplePencilで書きこみました。この蓄積がよかったかもしれません。私はちょっと苦手意識があったので、まじめにやったんですが、そこまでまじめにしなくても、質問形式の試験には対応できると思います。

 ただ、Googleのアプリにはある程度慣れておく必要はあります。ある程度知った上での質問が多かったですね。

実技トレーニング

そして、試験合格の大きなウエイトを占める実技。これはやはり使い慣れておく必要があると思います。浅く、広く・・・です。

 私は休校中、面白くてかなりつつきまくっていたので、初心者よりは慣れていたと思います。Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライド、Googleフォーム、Googleサイト、Gmail、Googleカレンダー、GoogleClassroom・・・などなどGoogleのアプリ全般に慣れておく必要はあるのですが、共有をかけたり、コメント機能を使ったり、などGoogleのアプリのお得意技は重要だと思います。

 私は先に紹介したGEGのオンライン講習会にも参加して、ちょいちょい機会あるごとに勉強していました。やはり、自分一人で勉強しても面白くないので、仲間と交流しながら勉強するととても良い刺激になります。

 そして私は、ホームページビルダーでホームページを作成した経験がある、ブログをサーバーにインストールして運用したことがある、YouTubeでチャンネルを開設して動画を上げたりしていた、ということがアドバンテージでした。

 なんとなくわからないことがあっても、「このへんつついたら、いけるんじゃない?」というカンのようなものが働いて、なんとかなる、というシーンが多かったです。

 特にGoogleサイトが面白くて、5、6個試作品を作って遊んでいました。思ったようなデザインにはならないのですが、とにかく、Googleドライブでコンテンツを上げていたら、手軽に素早くサイトができるんですよ。たまりませんわ~

 また自分のオンライン交流会を開催して、GmailとかGoogleフォームとか、Googleスライドとかを日常的に使っていました。これも良かった点ですね。

 苦手分野はGoogleスプレッドシート。計算とか苦手なので、心配でした。並べ替え、平均、合計、グラフ化ができるぐらいでしょうか。フィルターというのも今回、初めてそういうことなのか、と知った次第です。

 とにかく、実技は広く、浅く、とGEGのリーダーの先生もおっしゃっていました。

試験の申請と流れ

1 申し込み

 ここで申し込みます。受験料はレベル1 1000円ぐらい。レベル2 2500円ぐらい。ドルなので、よくわかりませんww クレジットカードで払えます。

 しかも申し込みのページ、変な日本語で、まったく狂ってましたww

 適当に申し込んだって感じです。 

 今は改善されているかも。

Product expertise | Teacher Center | Google for Education

2 メールで試験の案内

しばらくしたら、申し込み完了の案内が来ます。その後、受験準備完了メールが来ます。早くてすぐ、遅くて24時間以内だそうです。

 そしたら7日間以内に受けてくれという案内が来ます。IDとパスが送られてきます。7日間以内に、都合の良い3時間を確保して受けます。

 私は年末年始だったので、昼間に受けたり、夜に受けたりしました。もし休暇中じゃなければ、早起きするか夜中に受けるかだったと思います。人に邪魔されてはいけないので。

 この3時間の間、パソコン前を離れてはいけないので、トイレを済ませ、水分補給できるようにしてスタートした方が良いですね。

3 機器の準備

私はWifiでノートパソコンをつないでいたので、しかも2Fの部屋でネットしていたので、ぶつっと回線が切れることがありました。それではいけないので、有線を2Fに這わせましたきしめんみたいなLANケーブルを30M買って、慣れない工具を持って、どうにか這わせました。

 またブラウザはChromeなので、最新に更新してるか確認しました。シークレットモードで受けないといけないので、シークレットモードについて確認をし、さらにいつも使っているChromeのブラウザとは別に試験用に別アカウントでブラウザを用意しました。この辺は、慣れない人は誰かに聞いておく方が良いと思います。

4 受験中

もうね、変な日本語が頭に入ってこなくて苦労するんですよ・・・。でも20分ぐらいで馴染んできました(笑)。相手がさせたいことがわかってきます。しっかり文章を読んで臨む必要があります。

 あと実技も量が多いので、時間配分には気をつけた方が良いですね。

 レベル1 問題 20分 実技 2時間10分

 レベル2 問題 20分 実技 2時間20分

 これぐらいでした。慣れていないアプリなど、時間がかかりますので、結構大変でした。

5 合否結果

どれぐらいの正答率で合格するのか、どこが間違えたのか、まったくわかりません。

 試験を終えたら、早くてすぐ、遅くて24時間以内に合否メールが返ってきます。私はレベル1の時、すぐ。レベル2のとき、2時間後でした。

 レベル1の時は、結構余裕があったので、合格しているだろうな、と思っていましたが、レベル2はよくわからないところもあったので、もしかして駄目かも、と思っていたら合格していました。こんな年になってもこういう経験ができて、素直にうれしかったですね~。

続けてレベル2に挑戦した理由

レベル1に合格したのが12月29日。このお正月は帰省もしないし、初詣も墓参りもしないということで、ここがチャンスだと判断し、翌日からレベル2の勉強を始めました。

 やはりiPadを使っていろいろ調べたり、実技もあれこれ実際にアプリを動かしていろいろ確認しました。GoogleマップGoogleアース、Googleスカラーの使い方なども大変勉強になり、実際現場で使えそうだと思いました。

 やはり試験を受けるには結構まとまった時間で勉強したほうが良いような気がします。この年になると、覚えてもすぐ忘れるので。

 で、これから使い続けていけば、次回の3年更新の際も苦労しなくて済みそうです。

まとめ

こんな年になっても、こういうチャレンジができたことに感謝します。家事・育児・介護に追われていたらできません。

 そして次は認定トレーナーを目標にしたいところですが、年12回のレッスン開催は時間的にとても敷居が高いような気がします・・・。ただでさえ、忙しいのに。動画作りは面白そうなんですけど。

 ということで、長文になってしまいました。この認定試験のチャレンジを通して、ますます教育は変わる、という確信を得ましたし、新しい授業をデザインするヒントをたくさん得たような気がします。

 そして、このブログやTwitter、Facebookで発信することによって、他者からの影響を受け、自分を振り返り整理して、一歩一歩成長しているような気がしました。

 デジタルおばさんはがんばっています!

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