私自身、偶数月開催の国語教育のオンライン交流会「今日も明日も授業道オンライン交流会」を開催しています。
きっかけはやはりコロナ禍。コロナ禍になって、あちこちの研修会や集まりがオンラインになる中、これはもう世の中がオンライン化に一気に流れていくのではないか、という予感を持ちました。
そうなると、自分自身がオンライン研修開催のスキルを身につけた方が、これからの学習指導に活きてくるのではないか、と思ったわけです。
そこで今回はその試行錯誤の様子をお知らせし、開催してみたいけど、ちょっとハードル高いな、と思っている人に、オンライン研修会開催のコツを紹介します。
1 まずはいろいろなオンライン研修会に参加
まずはいろいろな オンラインのイベントに参加しました。すごい数だったと思います。コロナ禍でステイホームだったというのもあって、色々情報収集しては、オンラインの研修会やイベントにせっせと申し込んでいました。
まあ、これは自分が研修会参加が好きだというのもありますが・・・笑
そうすると、自分で「こんな雰囲気が良いな」「あ、このやり方が良いなあ~」「こんな風にするんだな」と、自分が好ましいと思うオンライン研修会のイメージができてきます。
2 オンライン研修会の開催のコツをリストアップしてみると
(1)ビデオ会議システムの操作に慣れておくことが必要。
当たり前ですが、操作に慣れておきましょう。知人に頼んで、一度は事前練習しておくことが大事です。最近はYouTubeで親切に教えてもらえるので、便利です。
(2)安定したPCやネット回線が必要。
当たり前ですが、安定した回線、PCのスペックが必要です。
私は当初、無線だったので、途切れやすく、大変不便だったので、長いLANケーブルを買って、有線にしました。
(3)スライドの準備
話を進めるためのレジュメの準備は必ず必要です。当日配布するか、事前配付するかは、プログラム次第です。文字もなるべく大きめにしておきます。スマホやタブレットで参加される人もおられます。
スライドを画面共有しながら進行していくと思いますが、必ず資料のデータはクラウドに上げておき、リンクを参加者にお知らせすると、参加者は参照できるので便利です。
(4)ホストとしてのふるまい
ホストは顔がよく見えるようにバストアップで写り、さらに照明を当てるなどして、明るい画面で表情が見えるようにした方が良いです。
画面以上に「音声」に気をつけます。できれば、音質の良いマイクが必要だと思います。
オーバーアクションでちょうど良いと思います。しゃべり方もできるだけ高低アクセントで話し、適度な間を取る、語りかけるように話すなど、対面でないために伝わりにくいところがある分、少しオーバーに反応するぐらいがちょうど良いですね。
(4)会の進行上、気をつけること
参加者が十分に自分の意見や考えが言える場作り、そしてそれをフィードバックする場面を作ります。
アンケートを採ってみる、チャットに書いてもらう→ポイントをまとめて紹介
ブレイクアウトルームで話し合ってもらう→代表の方にメインルームで報告してもらう
これらは特に大事にしたいですね。
そして、できれば会の冒頭は、
特に会のスタートはお互い顔見知りじゃない人もいるので、ラジオ的なアナウンスをしながらスタートする。もしくは親しい人に頼んで、楽しく会話してスタートするよう根回しをしておく。
冒頭部分、ブレイクアウトルームで1分自己紹介のコーナーを設ける。
余裕があれば、チャットには補助資料を提示したり、意見を書いてもらったりして、サイドメニューとしての活用をすると良いと思います。
ただ、最初のオンライン開催は誰かにサポートしてもらうのが一番安心ですね。
3 結局授業に似ているのでは?
こうして書いてみると、なんだか授業と似ているように思いました。特に色々な意見を出すように促すところ、適度に意見をまとめるところ、などです。
それには自分の中である程度の「落としどころ」「着地点」を持っておく必要があります。何も持っていないでいると、迷走してしまうからです。
時には参加者の鋭い指摘や、新鮮なアイディアで、着地点が変わることもあるでしょう。しかし、それこそが研修会の醍醐味ではないでしょうか。
・・・授業と同じ、と書きましたが、授業と圧倒的に違うところは参加者の方の理解が早く、深く、察しが良いということで、ある意味授業よりは楽かもしれません!!
4 まとめ
長々と書きましたが、最終的にはコンテンツと双方向性(伝え方)が勝負です。
技術は後から付いてくると思うので、まずはコンテンツ・構成・伝え方を工夫すると良いと思います。
私もずいぶん慣れましたが、これから修行も続けます。
これからはまずはYouTuberのように人を引きつけるしゃべり方を研究してみます。おそらく演劇の要素が必要となってくると思うのですけどね~
それではまた。